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2010.03.09 |
スリランカのラトナプラは世界でも有数の宝石の採石地なのだ。
彼らは目の色を変えてワシらにかかってくるのだ。
ラトナプラという町は、そんな人たちが日本人バイヤー(つまりワシのこと)に文字通り蟻のように群がってくる。
ワシがいっておった2月下旬から3月にかけては、日中の気温が38度とかになって、ワシは「アジアジ」と言いながらオフィスに向かう。
すると、「おお〜、なんだかヘンな日本人がきたぞぉぉぉ。買っでぐれ〜」といいながら宝石を持つ男たちがワシをめがけて集まってくるのだ。
ここで一度立ち止まり、誰か一人の「買っでぐれ〜」男の宝石を見たら最後、「おおおお〜、ワシもワシも頼む〜」と宝石を手にしてみんなが集まり、「おいらのも見てくれ〜」と持ってくる。そして、手が四方八方から薬師寺のごとく伸びてくるのだ。
この怪しい男達の宝石は、程度の低いものもあれば、「あれっ、」と思う掘り出し物も中にはある。
どの値段で売るか買うかは、お互いの我慢比べなのだ。
そして、ワシはそんなに無理をして買うことはないのだが、相手はケッコウ無理して買ってもらいたいことも多い。そこは駆け引きというもの。
どの程度の色加減なのか、内包物のキズがどの程度なのか瞬時に判断しなくてはならんのだ。
こんなところまでわざわざ来ている日本人はほとんどいない。
確かにめちゃくちゃ安く買える掘り出し物が多いのだが、ここまでくるのはタイヘン。
日本では考えられない値段で買い付けができる。
驚くばかりの値段なのだ。
「むむ、これはこれは」
と思ったものもその場ですぐには決めない。
提携先の会社のオーナーに預かってもらい、再度どうかを見直すことにするのだ。
できれば陽射しと目の疲れがない午前中の窓際の明るさの元で、再度見直しをする。
そして晴れてワシの子どもとなるのだ。
太陽の光に宝石を透かして見た時、地球の奥深くから何億年もかけて出てきた宝石がニヤッと笑っておるのだ。
なんとも愛(う)いヤツよのぉぉぉ。 
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