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ひと息の座禅。

2010.02.21

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 ある社長さんが禅寺で尋ねた。

 「私は忙しくて座禅を組む暇がないのですが、何かその代わりになる簡単で効果的な方法はないでしょうか。」

 
 なかなか厚かましくも都合のいい話だが、それを聞いた天竜寺の関老師はこうお答えになられたそうだ。


 「ひと息つきなさい。」


 「これから仕事にかかる時、大事な局面、混乱した時、ひと息つきなさい。

 フッーと全身に力を入れて深く息を吐く。

 それだけです。

 その間は、何もかも捨てて、何もかも忘れて、ほんの数秒ですが、その数秒こそが実に活動の原動力になるのです。」



 その社長は喜んでそれを聞き、生涯実行されたと言う。



 面倒だとか、大変だとか、やっかいだとか、

 すべてのマイナスのエネルギーを吐き出すつもりでやってみる。


 そんなやっかいなマイナスのエネルギーに打ち負けなければ、ワシなんかももっとましな仕事が出来ているに違いない。

 
 ワシらは食べ物がどうだとか、お水をどうだとか、運動をどうだとか、自分の心身を高めることにえらく興味を持っておるけれども、実はワシらが一番にコントロールしなければいかんのは、「自分の呼吸」だと思うのよ。

 自分では意識をしなくても酸素を吸うことが出来るけども、実は心と細胞は「自分の呼吸」によって大きく左右されることが昔からの洋の東西を問わずの常識である。

 そのもっとも最小の単位であり、意識コントロールと隣り合わせのものが「ひと息」なのだと、今さらながら思うのだ。


 「ひと息」をうまく習慣にしてみようか。
 

 
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